ブログ一覧

読了時間の目安は文字数と単語数でどう変わる?

短い日本語が1分と表示される理由と、25 wordsの英文が黙読7秒・朗読12秒になる計算を実際の画面で検証します。

数十文字のSNS告知をMojisu Counterに入れると、読了時間は「1分」と表示されます。普通に読めば数秒の文なので、この1分を記事の所要時間としてそのまま掲載するのは適切ではありません。

一方、25 wordsの英文は黙読7秒、朗読12秒と出ます。なぜ日本語の短文だけ粗く見えるのか、画面の実際の表示と英語版のWPM設定を使って切り分けます。

短い日本語が1分と出るケース

まず日本語の文字数カウントに下書きを貼ります。今回は、SNS告知にも使える短い文で試しました。

新しい展示案内を公開しました。見どころと申込方法を3分で確認できます。

#文章作成 #お知らせ

https://example.test/guide

入力したら、詳細欄の 読了時間・その他 を開きます。

読了時間・その他で読了時間1分、平均文字数やサロゲートペアを珊瑚色の枠で示した画面

ここでは「読了時間(目安)」が1分になっています。これくらい短い文だと実際はもっと早く読めますが、画面上は最小単位の1分に切り上げられます。

記事一覧や社内メモの用途なら、この荒さで困りません。「3分で読める案内」なのか「10分かかる解説」なのかが分かれば、読むタイミングは決めやすくなります。

英語は「黙読時間」と「朗読時間」を分けて見る

英語になると、基準が文字数から単語数に変わります。英語の単語数カウントを開くと、上部に「黙読時間」と「朗読時間」が別々に出ます。

試したのはこの1文です。

Clear notices help readers decide what to do next. Keep the first sentence short, then add the date, place, and action in a separate sentence.

英語カウンターで黙読時間7秒と朗読時間12秒を珊瑚色の枠で示した画面

25 wordsの英文に対して、黙読7秒、朗読12秒と出ました。

この2つは読み方の違いです。黙読は目で追う時間、朗読は声に出して読む時間です。ブログやメールのように目で読む文章なら黙読時間を見ればよく、プレゼン原稿、動画のナレーション、スピーチのように声に出すものは朗読時間を見ます。

原稿の種類見る時間理由
ブログ記事黙読時間読者は目で流し読みする
メール・告知文黙読時間冒頭だけ読む人も多い
動画台本朗読時間声に出す速度が基準になる
プレゼン原稿朗読時間間や強調の時間が入る

秒数ではなく「文章の重さ」を比べる

読了時間は基本的に、文字量を読む速度で割って出しています。秒単位で合わせるより、「短い案内」「ふつうの記事」「じっくり読む資料」のどれに近いかを見るほうが実用的です。

日本語なら、だいたいこんな感覚で合います。

用途見方注意点
一般向けの記事分数は目安として使う図表や手順が多いと遅くなる
告知文・案内文1分表示でも実際は数秒のことがある読者は必要なところだけ拾う
専門解説少し長めに見積もる用語確認の時間が入る
ナレーション朗読時間を基準にする間、息継ぎ、強調で伸びる

英語では WPM(words per minute)を使います。Mojisu Counterの英語ページの設定欄に黙読・朗読それぞれのWPMがあり、読者や用途に合わせて変えられます。

ずれやすい文章もある

同じ文字数でも、体感はけっこう変わります。とくに数字と離れやすいのは、この4パターンです。

専門用語が多い

読者が知らない語を引きながら読む文章は、文字数の割に時間がかかります。医療、法律、技術仕様、学術系の文章では、文字数だけで見積もると実際より短く出がちです。

表や箇条書きが多い

表は文字数としては少なくても、比較しながら読むので時間はかかります。逆に箇条書きは、文字数が多くても読み飛ばしやすく、見積もりより早く終わることがあります。

操作手順がある

ツールの使い方や設定手順では、読者が画面を開いて試す時間が入ります。いま読んでいるこの記事もスクリーンショットを見ながら進めるタイプで、表示より長くかかるのが自然です。

朗読する原稿

声に出す原稿は黙読より遅いです。句読点で間を取る、強調する、聞き手が理解する時間を置く。スライド発表や動画台本では、黙読でなく朗読時間を見てください。

記事に読了時間を書くときの使い方

記事の冒頭に読了時間を出す場合、それは読者への約束になります。「約5分」と書いたら、本文も5分で要点が拾えるか、自分で確認することになります。

流れはこうです。

手順作業見るポイント
1下書きを完成させる途中の数字で削りすぎない
2文字数か単語数を確認する日本語と英語で基準を分ける
3読了時間を見る想定読者に長すぎないか
4長い場合は構成を直す削る前に見出し、表、分割を検討する
5公開前に読み返す体感と大きくずれていないか

ただ、「読了時間3分」と書いただけで読みやすくなるわけではありません。3分で要点が拾える見出しがあるか、段落が短いか、具体例があるか。そこまで見て初めて数字が意味を持ちます。

読了時間を短く見せたいだけなら、本文を削るよりも、冒頭に結論を置くほうが効果的なことがあります。読者は全文を均等に読むわけではなく、必要な情報を探しながら読むためです。

SNSやメールでは読了時間より冒頭を見る

SNSやメールでは、読了時間そのものより最初の1文の見え方が効きます。短くても、冒頭があいまいだと読まれません。

よくある比較です。

悪い例:

このたび、展示案内に関するお知らせを公開いたしました。

直した例:

春の展示案内を公開しました。申込方法と見どころを3分で確認できます。

下の方は、何が公開されたか、読むと何が分かるかがすぐ見えます。文字数が少し増えても、読み始める理由があるほうが届きます。

ついでにSNSの文字数上限も見たいときは、同じ日本語ページの「SNS文字数制限」が一緒に出ます。文字数の基準で迷ったら、用途別の文字数ガイドを合わせて見ると判断が楽になります。

英語原稿のWPMを変える場面

英語ページでは、設定から黙読WPMと朗読WPMを変えられます。標準値でも困ることは少ないですが、用途によっては動かしたほうが現実に近くなります。

  • 英語学習者向けの教材: 黙読WPMを低めに
  • ネイティブ向けの短い案内: 標準値のまま
  • スピーチ原稿: 朗読WPMを低めに
  • 早口の動画台本: 朗読WPMを少し高めに

ナレーション原稿では、文字数を削るのと同じくらい、息継ぎできる位置に句読点を置くことが大事です。実際に読み上げて詰まる場所があれば、そこは文を短く切ります。

読了時間を短く見せるために文を壊さない

読了時間を短くしたいとき、具体例から削る前に見るべきは、重複した説明、長い前置き、同じ意味の言い換えです。ここを整理するだけで文字数も読了時間も自然に下がります。

短くて分かりにくい文にしてしまうと、読者が読み直す時間が増えて結局遅くなります。数字を小さくするより、読み手の負担を減らすほうが結果的に速いです。